2015年02月15日

人種・民族間の偏見について思うこと

アメリカでは、白人警官による黒人への暴行などが昨今問題になっています。


それで、FBI長官が警察内部の人種に対する偏見の存在があることを認めたそうです。


この前には、イスラム世界に偏見を持っていると見られる白人がイスラム教徒を射殺したなんていう事件もありました。


アメリカのように、人種のるつぼとかサラダボウルとか言われている国ですら、人種・民族間の差別や偏見、憎悪の問題が根強く残っていることを、改めて痛感させられます。


どれだけ教育が進んでも、人間はそういう意識を持ってしまうものなのでしょう。


グローバル化に伴って、こうした問題はますます世界中で深刻化していくことでしょう。


そもそも人間というのは、良好な関係を保っていくには、適切な距離感が必要です。


遠すぎてはダメですが、近すぎるのもダメなのです。それは個人間の関係で経験的にわかっているはずのことです。


この視点が欠けているのではないかと、私は最近思うようになっています。


ただし、アメリカは、そういうお国柄の国として共生せざるを得ない状況にあるわけですから、もはやそれを可能とする以外の進路はありません。


それに対して、日本は、もちろんそういう状況を抱えていないわけではありませんが、現状ではアメリカの比ではありません。


ところが、日本では、少子化問題に対処して、移民の受け入れ推進が保守派からも主張されるようになっています。


対立や憎悪はあってはならないことではあるでしょうが、実際に問題として起こるわけです。


ヘイトスピーチ禁止だのヘイトクライム厳罰化だのといったことでは、所詮は対処療法にしかならなりません。

別のところで、鬱積した憎しみが暴発する結果になるでしょう。


愛だの地球市民だの何だのといった美辞麗句で誤魔化されるべき問題ではなく、冷徹な議論が必要だと、私は思いますね。


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Posted by まごっとち  at 10:57 │Comments(0)日記

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